BootCampとは
BootCampは、MacにWindowsをインストールするための機能です。
Appleが提供する公式機能だけあって、完成度が非常に高く、WindowsのISOファイルを準備して「BootCampアシスタント」というアプリケーションに読み込ませるだけで、Macが再起動を繰り返しながら自動でWindowsをインストールしてくれます。
ただし、この便利なBootCampは、M1チップ以降のMacでは使用できなくなっています。
その結果、BootCampがサポートするWindowsのバージョンはWindows10までとなり、Windows11には対応していません。
この記事では、「MacのBootCampにWindows11をクリーンインストールする方法」をご紹介します。
MacのBootCampにWindows11をクリーンインストールする方法
BootCampにWindows11をインストールするには、Windows10のISOファイルに含まれるOSデータをWindows11のものに置き換える必要があります。
以下の手順では、Windowsパソコンを使用しますが、Macでも同様の作業が可能です。
ただし、Macの場合はISOファイル作成用のアプリが有料のものしかないため注意してください。
Microsoft公式サイトからWindows10のISOファイルをダウンロードします。
ただし、サイトはアクセスしているデバイスによって表示内容が変わるため、WindowsパソコンではISOファイルのダウンロードが表示されません。

ダウンロードを可能にするため、ブラウザのデベロッパーツールを使い、サイトの表示を「iPad Pro」に切り替えます。
キーボードのF12を押してデベロッパーツールを起動します。
デバイスエミュレーションを選択し、「iPad Pro」を指定します。
これでISOファイルのダウンロードが表示されます。

Windows11のISOファイルは、Microsoft公式サイトから通常通りダウンロードできます。

新しいフォルダーを作成します(例: ISO)。
Windows10のISOファイル(例: Win10_22H2_Japanese_x64v1.iso)をダブルクリックして仮想DVDドライブにマウントし、その中のデータをすべてISOフォルダーにコピーします。

Windows11のISOファイル(例: Win11_24H2_Japanese_x64.iso)をダブルクリックして仮想DVDドライブにマウントします。
sourcesフォルダー内のinstall.winファイルを見つけてコピーします。
先ほど作成したISOフォルダー内のsourcesフォルダーに貼り付けし、既存のinstall.winファイルと置き換えます。


ImgBurnをインストールして起動し、「Create image file from files/folders」を選択します。

「Source」で先ほど作成したISOフォルダーを選び、「Destination」でファイルの保存先を指定して、開始ボタンを押します。

ポップアップの指示に従い、UDFにディスク名(例: CCCOMA_X64FRE_JA-JP_DV9)を入力してISOを作成します。



作業完了のメッセージが表示されたら完了です。

作成したISOファイルをMacに移動し、「BootCampアシスタント」に読み込ませます。
これでWindows11のインストールが開始されます。
まとめ
2025年10月にはWindows10のサポートが終了しますが、今回ご紹介した方法を活用し、BootCampでのWindows11の快適な環境を手に入れてみてはいかがでしょうか。
それではまた、お会いしましょう!