こんにちは。
以前、こちらの記事 (『その設定、大丈夫?iPhoneを盗まれたときのリスクと対策』) でiPhoneが盗まれた際のリスクや対策についてご紹介しましたが、今回は「実際に盗まれたときに、何をすべきか」に焦点を当てて解説します。
iPhoneを盗まれると、犯人はすぐにあなたの個人情報や資産を狙って行動を始めます。つまり、最初の数分の対応が命運を分けるのです。
今回は、iPhoneが盗まれたときにすべきことを、わかりやすく紹介します。
犯人の視点で考える
そもそも、なぜiPhoneが盗まれるのでしょうか?
その目的の多くは、「あなたの財産を奪うこと」。
現代ではスマートフォンを使って、銀行取引やクレジットカード決済、QRコード決済などが当たり前に行われています。
これらに犯人が自由にアクセスできてしまえば、甚大な被害につながります。
また、iPhoneは中古市場でも高値で取引されており、Android端末に比べて盗難の対象になりやすい傾向があるのです。

事前の準備:盗難に備えて設定しておくべきこと
盗難後の対応をスムーズにするために、普段から設定しておくべきことは以下の4つです。
- 「盗難デバイスの保護」を有効にする
- パスワード管理アプリの見直し
- AppleアカウントのIDとパスワードを覚えておく
- パスコードの取り扱いに注意する
詳しくはこちらの記事 (『その設定、大丈夫?iPhoneを盗まれたときのリスクと対策』) で解説していますので、ご覧ください。
盗まれたときにやるべきこと【重要】
iPhoneが盗まれた場合、真っ先にやるべきことは「紛失モード」を有効にして端末をロックすることです。
このモードを有効にすると、iPhoneは以下の画面になり、ロックの解除ができなくなります。

「紛失モード」は盗まれたiPhoneがインターネットに接続されたときに有効になります。
周囲の人に協力を求め、インターネットに接続できる端末を借りる
ブラウザでデバイスを探すにアクセスし、自分のAppleアカウントでサインイン

該当のiPhoneを選び、「紛失したiPhone」をタップ

iPhoneの画面に表示させたい電話番号やメッセージを入力し、「有効にする」をタップ


犯人に金融サービスへアクセスされるリスクを最小限にするため、各社に連絡し、一時的なロックや停止手続きを依頼しましょう。
- 銀行・証券会社
- クレジットカード会社
- QRコード決済サービス(PayPay、楽天Payなど)
- モバイルキャリア(docomo、au、SoftBankなど)

犯人がAppleアカウントのパスワードを変更し、アカウントが乗っ取られてしまうと、遠隔での操作のほとんどができなくなってしまいます。
早急にパスワードを変更しましょう。
2要素認証を有効にしている場合、普段使っている別のApple製デバイスが必要です。

もし、標準のパスワードアプリなどに保存されていた情報が見られた可能性があるなら、該当サービスのサインインパスワードはすべて変更しましょう。

善意の第三者に拾われた可能性が低く、犯人の手に渡ったと判断される場合は、「デバイスを探す」からiPhoneを遠隔で初期化しましょう。

まとめ:日頃の備えが命を守る
iPhoneが盗まれる可能性は、日本国内ではそう高くはないかもしれません。
しかし、「自分は大丈夫」と油断していると、いざというとき適切な行動ができません。
被害を最小限に抑えるためにも、日頃から盗難リスクを意識して備えておくことが重要です。
スマホ社会を安全に生き抜くために、今一度、設定を見直してみてください。
それではまた次回、お会いしましょう!